現在、節電のために噴水を停止させている公園があるようです。もし噴水や壁泉などの水景施設が目的で公園にお出かけになる場合はその点に注意し、事前に公園に問い合わせるなどして下さい(本ブログの掲載記事は、震災前に訪れたものも含まれています)。

2015年
07月09日
[Thu]

中村南公園(東京都練馬区)

nakamuraminami_kouen-01.jpg 公園チェック

中村南公園は、練馬区の南東部、北方の西武池袋線と南方の西武新宿線に挟まれた中間あたりに位置する公園です。住宅街の中の公園ですが、特に広くもなく、園内も広場と遊具があるくらいで、あまり特徴のないありふれた公園といえるでしょうか。

噴水チェック

そんな公園ですが、3種類の噴水を有する水景施設があることによって、ありふれた公園ではなくなっています。まずひとつめは、円形の土台の上に球体を置いた噴水です。この球体から噴出した水が流れ落ち、壁に囲まれた噴水池に注いでいます。

そしてその水が、“ミニ・カナール”ともいうべき小さな水路を流れ、たどり着いた先にもうひとつの噴水があります。こちらは単独の放水を地表から噴き上げるタイプです。さらに、この噴水を囲むように5つの球体が置かれていますが、各球体の地面との接地部分からも中央に向けた放水が見られます。

このように3種類の噴水が設置され、全体として規模も大きく、見応えのある水景になっています。ただ放水の変化はなく、常に水を噴出し続けているようです。

なお稼働しているのは夏季のみのようですが、水遊びも楽しめるようです(ただし、概ね10日に1回清掃あり)。

虹チェック

3つの噴水とも水の勢いはそれなりにあるのですが、細かさが足りないこともあって虹は見られませんでした。

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    公園データ
  • 名称:中村南公園(なかむらみなみこうえん)
  • 所在地:東京都練馬区中村南2-22-4
  • 開園年月日:1992年4月1日
  • 面積:1,877m²
  • 噴水タイプ:独立型、地表型


【東京都の公園 練馬区の最新記事】
posted by Rino at 22:45
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2015年
05月07日
[Thu]

黎明橋公園(東京都中央区)[新]

reimeibashi_kouen_new-01.jpg 公園チェック

黎明橋公園の噴水は以前ご紹介しましたが、
http://springbrunnen.seesaa.net/article/300986950.html
その後公園が全面改修され、2013年にオープンしました。噴水も新しくなりましたので、改めて取り上げます。

噴水チェック

噴水のある場所は以前と変わっていませんが、池がなくなり、噴水のみの独立した施設になりました。円形の噴水池が半分に区切られ、上段と下段にそれぞれ異なる噴水が設置されています。

上段のものは上方に水を噴き上げる、わりとオーソドックスなタイプでしょうか。これが2基設置されています。下段のものは水の膜がドーム状に広がるタイプで、「マッシュルーム型」あるいは「ウォーターグローブ型」と呼ばれているようです。これが3基設置されていますが、なかなか目にすることのないタイプですし、その独特の形状も相まって、目を惹く噴水となっています。

これに加えて、ミスト噴水も設置されています。噴水池の側面にある格子窓の奥に取り付けられた多数のノズル+地表の排水溝の中にもノズルがあり、それぞれからミストが噴出されます。地面が濡れているのを見てもわかるとおりそれなりの水量が噴出され、その中に身をさらしていると、ミストとはいえ衣服が湿ってしまうほどです。

この3種類の噴水が運転と停止を繰り返しながら稼働しています。以前のモニュメント型の噴水もなかなか印象的ではありましたが、こちらは複数の噴水が楽しめるということで、より見応えのあるものになったといえるでしょう。

虹チェック

以前のものは虹を見ることができていましたが、こちらでは確認できませんでした。訪れたときは周囲のビルによって日差しが遮られ、噴水に太陽光がほとんど当たっていない状態でしたが、マッシュルーム型のものは飛沫がないようなタイプなのでそもそも虹は無理でしょうし、上段のものも飛沫がそれほど細かくないので、いずれにせよ虹は現われないように思えます。

可能性があるとすれば、ミスト噴水のほうでしょう。他の場所のミスト噴水で虹が確認できたことがありますので、日差しが届けば見られるかもしれません。

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    公園データ
  • 名称:黎明橋公園(れいめいばしこうえん)
  • 所在地:東京都中央区晴海3-1-6
  • 開園年月日:1962年8月18日(2013年リニューアル)
  • 面積:7,103m²
  • 噴水タイプ:独立型
posted by Rino at 23:52
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2015年
02月16日
[Mon]

御伊勢塚公園(埼玉県川越市)

oisezuka_kouen-01.jpg 公園チェック

御伊勢塚公園は、入間川の西方を流れる小畔川沿いに位置している公園です。「御伊勢塚」の名称は、土地の人たちが御伊勢参りをしたくても“抜け参り”は御法度であったため、池に御伊勢さんをお祀りし、御伊勢参りの代わりとしたのが由来とされているそうです。

ひょうたん型の池、大きな芝生広場、雑木林、テニスコートなどで構成され、わりと静かで落ち着いた雰囲気を味わえる公園です。小畔川を挟んだ対岸には小畔水鳥の郷公園があり、対のような関係になっています。

噴水チェック

噴水は池の中に設置されています。「池の中の噴水」の典型で、あちこちで見られるタイプの噴水です。これが2基設置されていて、水を噴出し続けています。私が訪れたのは紅葉の時季でしたが、池の周囲に色づいた木々が多数並んでおり、美しい景観を見せてくれていました。

虹チェック

このタイプの噴水なら虹は現われてもよいはずで、日差しもあったのですが、うっすらとしか見えませんでした(6枚目の画像の中央部分)。飛沫の細かさが少し足りなかったのでしょうか……?

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    公園データ
  • 名称:御伊勢塚公園(おいせづかこうえん)
  • 所在地:埼玉県川越市伊勢原町3-3
  • 開園年月日:1990年8月1日
  • 面積:44,200m²
  • 噴水タイプ:水中型
posted by Rino at 23:03
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2014年
12月08日
[Mon]

若葉東公園(東京都新宿区)

wakabahigashi_kouen-01.jpg 公園チェック

若葉東公園は、迎賓館赤坂離宮の北側に隣接して位置している公園です。迎賓館の正門からそのまま続くように造られており、迎賓館の延長線上にある庭園といった雰囲気でもあります。

ユリノキの並木道を挟んで直角三角形のエリアがシンメトリーに並んでおり、全体として正三角形になっているという整然とした構成です。西洋庭園風の落ち着いた佇まいで、迎賓館に入れなくても、そのムードを多少なりとも味わえるかもしれません。

噴水チェック

噴水もシンメトリーになっていて、左右のエリアともに同じものが設置されています。同じ噴水が対称的に配置されているのは珍しいでしょう。神殿風の柱に囲まれ、円形の小さな池の中にまさに西洋庭園風の噴水が置かれています。水を噴き上げない、流し落とすタイプですが、水量はそこそこありますね。

迎賓館の噴水に比べると見劣りしてしまいますが(あちらは国宝ですので……)、これはこれで、なかなか優雅な噴水ではないでしょうか。欲を言えば、もう少し装飾を施した意匠が見たかったですが。

虹チェック

上記のように流し落とすタイプですので、虹は期待できません。一応台座の部分に水が当たって飛沫はつくられていますが、虹が現われるほどの飛沫ではないと思います。

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    公園データ
  • 名称:若葉東公園(わかばひがしこうえん)
  • 所在地:東京都新宿区四谷1-12
  • 開園年月日:1967年4月1日
  • 面積:5,046m²
  • 噴水タイプ:独立型
posted by Rino at 22:12
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2014年
09月21日
[Sun]

特別編:迎賓館赤坂離宮(東京都港区)

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港区赤坂の迎賓館には、大きくて豪華な噴水があります。もちろん普段は立ち入ることはできないのですが、毎年夏に抽選による一般参観が催され、見学が可能になります。今回(2014年8月)、当選して参観することができ、噴水もじっくりと鑑賞してきましたので、公園の噴水ではありませんが、特別編としてご紹介することにします。

噴水チェック

迎賓館には2つの庭園がありますが、噴水は南側の主庭にあります。2009年に国宝に指定されました。噴水池の中に設置されているタイプですが、まずその大きさに驚かされます。たとえば川口市立グリーンセンターの噴水には及ばないにしても、ああいう壁面を持たない噴水としては、私がこれまで見てきた中では最大級だと思います。

花びらのような形状をした噴水池の中に、皿を伴った、西洋庭園風の噴水が2段重ね(下に4基、上に1基)で中央に置かれています。航空写真で上から見ると、この中央の噴水が重なった形状が、噴水池の形状の相似形になっているのがわかります。

この中央の噴水を囲んで、伝説の生物であるグリフォンの像が4体置かれ、口から水を噴出しています。さらによく見ると、このグリフォンが乗っている台座の側面には、口から水を流すライオンの顔が取り付けられています(ひとつの台座に2つずつで計8体)。また、グリフォンに挟まれるように亀の像も計8体置かれていますが、これは水は噴出していないようです。生き物の像はこれに留まらず、4基の噴水の皿にはシャチの像が置かれており、まるで水の中で飛び跳ねているようです。このように、細かな装飾が随所に施された意匠となっていて、それだけで見応えのある噴水だといえます。

水中のノズルは円形に多数並べられ、いずれも中央に向かって水を噴出していますが、これは内外の2重構成になっています。内側は高い放水のもので、3つのノズルを一組として4組設置されています。外側は、ひとつずつ間隔を空けて並べられ、こちらは低い放水となっています。全体として見ればかなりの水量で、大型の噴水にふさわしい放水を見せてくれています。ただ放水パターンは変わらず、常に水を噴き出し続けるのみ。欲を言えば、変化をつけてほしかったところです。

虹チェック

飛沫はそこそこ細かく、虹が現われそうな感じでもあるのですが、訪れた日はあいにく雲の多い天候で、太陽はほとんど隠れたまま。わずかながら日が射す時間もありましたが、それでも結局虹は確認できませんでした。日差しが弱かったためか、あるいは、この時季の太陽の高さ(太陽光の入射角度が大きすぎる)が問題だったかもしれません。これだけの噴水ならぜひ虹を見てみたかったのですが、この点は残念でした。

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    公園データ
  • 名称:迎賓館赤坂離宮(げいひんかんあかさかりきゅう)
  • 所在地:東京都港区元赤坂2-1-1
  • 開館年月:1974年4月
  • 面積:117,000m²
  • 噴水タイプ:独立型
posted by Rino at 00:15
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